事故などによって大破し、フレームまで歪んでしまった場合は、専用のフレーム修正機を用い修復作業を行います。
たとえば、フロント部分の損傷の場合、ダメージの度合いによっては、外装部品だけではなく、ラジエター、クーラーコンデンサーなどエンジンルーム内の部品を脱着または交換し、フレームに大きなダメージがある場合は、必要に応じてサスペンションやエンジン、トランスミッションまで脱着し修理を行うこともあります。
フレーム修正機に車体を水平に固定し、たとえば、10トンという強力なパワーの油圧装置を使い、ダメージを受けたフレームを前後左右、上下に引いたり押したりしながら修復します。
ダメージを受けたフレームは損傷の度合いに応じて、板金で修理したり、一部分だけカットして交換したり、またはそっくり交換したりして復元します。
フレーム修正作業は、一見粗っぽい作業に見えるかもしれませんが、最先端の修正設備を有する工場ともなると、自動車メーカーの指定や承認を得た高度なフレーム修正機を用い、3次元でのミリ単位の精密な修復を行うことができます。